新年のご挨拶

「MUSIC AWARDS JAPAN」で音楽業界を盛り上げよう


日本音楽出版社協会
会長 稲葉 豊

 あけましておめでとうございます。
 今年5月に京都で「MUSIC AWARDS JAPAN」(MAJ)が開催されます。
 MAJを実施するためにMPAをはじめとする音楽関係5団体でカルチャー アンド エンタテインメント産業振興会(CEIPA)を設立、CEIPAを核として、各団体の役員、加盟各社をはじめ、たくさんの方のお力をお借りしながら、アワードの基本設計、投票メンバーの選定、海外イベントとの連携からスポンサーとの交渉等々、議論を重ねながら準備を進めています。
 MAJを通じて日本の音楽を世界へ発信、グローバルに誇れるカルチャーにすると共に、海外アーティストの日本市場への進出を促進して、音楽業界を大いに盛り上げてまいります。
 2025年は、音楽業界にとって記念すべき一年になりそうです。
 
 おかげさまで、MPAの活動も順調に成果を上げています。
 まず、昨年末に、レコード製作者に係る著作隣接権使用料の分配システムを大幅に改修いたしました。ジャパンミュージックデータに協力を得て、原盤の国際標準コードであるISRCを活用、これにより、配信音源への放送二次使用料の分配が可能になるとともに、分配精度の向上を図ることができました。
 
 加えて、作家と音楽出版社のより良いパートナーシップ実現に向けて、日本音楽作家団体協議会(FCA)と定期的に「FCA・MPA意見交換会」を開催、実務上の課題や懸念点について、具体的な事例を挙げて検討することにより、相互のコミュニケーションをより深めることができています。
 
 また、音楽配信におけるストリーミングの著作権使用料の料率改定については、デジタル徴収タスクフォースを中心として、継続的に検討してきましたので、よりスピード感を持って取り組み、できるだけ早期に実現させたいと考えています。
 
 最後になりますが、昨年12月にデジタル化・ネットワーク化の進展に対応した音楽出版ビジネスの振興、著作権保護制度の充実に尽力し、我が国の音楽文化の振興に多大な貢献をした功績を称えられ、今年度から新設された「文化庁長官特別表彰」の受賞者に選ばれました。日頃からご支援いただいております会員の皆様をはじめ関係各位に改めて御礼申し上げます。
 
 MPAは、これからも会員各社と作家・アーティストの方々に、すばらしい楽曲を創作していただけるように音楽出版ビジネスの活性化に努めてまいりますので、今後ともご協力のほどよろしくお願いいたします。
 

(2025年1月1日)