音団協「ありがとう」キャンペーンについて

私たちの音楽を「買って」聴いてくれた、あなたへありがとう
でも、CDをコピーして売ったりあげたりする人には「ありがとう」と言えません。

 日本音楽団体協議会(音団協)は、デジタル・コピーの蔓延による音楽産業、音楽文化に対する脅威を低減するため、音楽関連各団体と協力し、運動を推進してまいりましたが、さらに音団協としても独自にキャンペーンを展開してまいることとしました。
 すでにご承知のとおり、パーソナル・コンピュータが文字通りパーソナル化し、各家庭に複数台存在するまでに普及してまいりました。この結果、年間4億枚にも上るCD-R/RWが販売されておりますが、その半分が音楽のコピーに使われているといわれ、金額に換算すれば年間数千億円に相当する音楽CDが、各家庭で私的使用の名の下に作られています。
 このような事態を放置することは、音楽産業の崩壊を意味するものと考えます。とくに、私的使用は著作権法で認められた行為ではありますが、あくまで例外的に著作権者の権利制限を認めたものであり、その解釈は厳密に、最小限の範囲で行われるべきものと考えます。
 音団協「ありがとう」キャンペーンは、このような現状を踏まえ、キャンペーンの基本コンセプトを「私たちの音楽を「買って」聴いてくれた、あなたへありがとう、でも、CDをコピーして売ったりあげたりする人には「ありがとう」と言えません。」としました。私たちが、つくり、送り出す音楽を理解し、共鳴して、CDを買って聴いてくれる人たちにこそ、私たちの音楽を楽しんでもらいたいからです。
 それが、私たち音団協が代表する、著作者、著作権者、著作隣接権者、つまり、作詞家、作曲家、シンガー・ソングライター、アーティスト、ミュージシャン、実演家、音楽出版社、プロダクション、レコード製作者など音楽にビジネスとして携わる人間すべての本当の気持ちだと思うからです。

音団協「ありがとう」キャンペーン概要
主催・協力 日本音楽団体協議会
社団法人日本音楽事業者協会
社団法人音楽出版社協会
社団法人音楽制作者連盟
協力:社団法人日本レコード協会、日本レコード商業組合、(株)ヴァージンメガストアーズジャパン、HMVジャパン(株)、(株)新星堂、(株)すみや、TOWER RECORDS、TSUTAYA RECORDS、(株)山野楽器
期間 2003年9月1日から約1〜2ヶ月
キャラクター 星野哲郎氏、小室哲哉氏、GO!GO!7188
レコード店 日本レコード商業組合加盟各店他、協力レコード各店全国2,500店舗でフライヤー200万枚を配布
インターネット ヤフー・ジャパンのミュージックサイトに特別掲載
交通広告 京王両線(京王線、井の頭線) 窓上額面2,220枚、小田急線 戸袋ステッカー890枚
雑誌 「OC(オリジナル・コンフィデンス)」9月1日、15日号にカラー1ページ広告掲載