新年のご挨拶

音楽業界発展のため関係団体との連携をより強化し、
活気のある一年に


日本音楽出版社協会
会長 稲葉 豊

 あけましておめでとうございます。
 MPAは昨年9月に創立50周年を迎えました。これもひとえに会員の皆様をはじめ関係各位のご支援ご協力の賜物と厚く御礼申し上げます。
それを記念して12月に4年ぶりとなる年末懇親会を開催、併せて、50周年記念誌を刊行しました。協会の歩みを振り返るとともに、音楽出版社の役割を再確認するいい機会になりました。

 さて、音楽業界におきましては、ライブ市場に復活の兆しが見えてきて、ようやく日常を取り戻してきました。コロナ禍を抜け出して、新しいスタートラインに立ったと感じています。
 音楽ビジネスは、楽曲、音源、アーティスト、ライブなど、すべてが揃って、一つのサイクルとして機能しています。音源がいろいろな場面で使われるようになり、それをきっかけとして、ライブに人が集まり、そこから、新しい楽曲や音源が生まれるという循環です。「ライブの復活」=「創造のサイクルの復活」ということですので、あらためて音楽業界の活性化に向けて頑張っていきたいと思っています。

 その流れの中で、文化庁の都倉俊一長官の投げかけにより、音楽関係5団体(RIAJ、JAME、FMPJ、ACPC、MPA)でアジア版のグラミーを実施すべく準備を始めました。昨年12月末には、一般社団法人カルチャー アンド エンタテインメント産業振興会(CEIPA)が発足、2025年春の京都開催に向けて音楽業界一丸となって、大きなうねりを起こしていきたいと考えています。

 他方、生成AIなどの新しいテクノロジーとの共生、デジタル時代における著作権・著作隣接権使用料の徴収・分配、そして音楽出版社としての重要な役割である作家の育成など、課題は山積しています。
 2024年度の事業計画の柱として、課題のひとつである放送二次使用料の分配方法の見直しがございます。原盤届オンラインシステム及び放送二次使用料分配計算のプログラムを改修、配信音源の分配を開始するとともに、ISRCを使用した放送実績の把握を行い、より精度の高い分配が可能となります。

 MPAは、これからも会員各社と作家・アーティストの方々に、すばらしい楽曲を創作していただけるように音楽出版ビジネスの活性化に努めてまいりますので、ご支援のほどよろしくお願い申し上げます。
 

(2024年1月1日)