新年のご挨拶

「MUSIC AWARDS JAPAN 2026」開催に向けて
 ~京都から東京、そしてグローバルへ


日本音楽出版社協会
会長 稲葉 豊

 あけましておめでとうございます。
 本年6月13日(土)、「TOYOTA ARENA TOKYO」におきまして、
第2回目となる「MUSIC AWARDS JAPAN」(MAJ)を開催いたします。
 今回は、京都から東京に会場を移し、当日の授賞式はもちろんのこと、
ウィーク中に行われる関連イベントにつきましても、全面的にスケール
アップしてまいります。
 
 昨年5月の初開催では、全てが手探りの状態からのスタートでしたが、
音楽業界の皆様に多大なお力添えをいただき、お蔭様で、定性・定量的に
非常に高いご評価をいただきました。
「日本の音楽をグローバル産業化する」という理念のもと、この先10年、
20年と継続していくためにも、引き続き、ご支援を賜りたいと存じます。
 
 MAJ開催には、クリエイターの方々にスポットを当てるという目的もあります。我々音楽出版社のビジネスは、作品を生み出すクリエイターの活動によって支えられておりますので、MAJが、クリエイターの方々の海外進出を促進し、活躍の場を広げていく一助になることを願っています。

 MPAの活動としましても、日本音楽作家団体協議会(FCA)との意見交換会を定期的に実施し、作家と音楽出版社とが最良のビジネスパートナーとして活動できるよう、密なコミュニケーションを継続しております。作家と音楽出版社とが一緒になって、より良い作品を世に送り出す環境を整える為、これからも協会としてサポートを行ってまいります。
 
 また、昨年は、会員社の皆様向けに「フリーランス新法(特定受託事業者に係る取引の適正化等に関する法律)」について解説するオンラインセミナーを開催、音楽ビジネスにおける要点をまとめたリーフレットを作成いたしました。そのほか、皆様の日常業務にお役立ていただけるよう、様々な情報発信を行っております。
 
 一方、デジタル徴収タスクフォースでは、音楽配信ビジネスの多様化に対応すべく、JASRACやNexToneとの定期的な情報共有を行い、配信における楽曲の使用実態や今後の動向等について調査研究を実施しております。日本の音楽が海外でも多く聴かれておりますので、適切な著作権使用料の徴収・
分配の実現に向けて、音楽出版社(著作権者・レコード製作者)の立場から働きかけてまいります。
 
 そのほか、皆様にご使用いただいている原盤届オンラインシステム及び分配計算システムにおきましても、分配精度向上の為、改修作業を進めております。
 
 最後に個人的な話になりますが、MAJでの成果や、音楽出版ビジネスの振興、著作権保護制度の充実に向けた働きかけなどをご評価いただき、昨年11月に、「藍綬褒章」を受章させていただきました。
 これもひとえに、MPA会員社の皆様をはじめ、音楽業界の皆様と一緒に仕事をさせていただいた日々の積み重ねの結果だと感じています。

 これからも、会員各社とクリエイター・アーティストの方々にすばらしい楽曲を創作していただけるよう、音楽出版ビジネスの発展に尽力してまいりますので、今後とも、ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。
 

(2026年1月1日)