ICMPと保護期間延長推進を確認
音楽出版社の国際団体である国際音楽出版社連合(ICMP)の総会が、MIDEM(国際音楽産業見本市)開催中の フランスのカンヌで開かれ、朝妻一郎音楽出版社協会(MPA)会長が理事に選出されました。
ICMPは、ポピュラー・ビューローとクラシック・ビューローの2部門から構成され、MPAは設立以来ポピュラー・ビューローの理事を務めており、朝妻会長も1994年渡邊美佐名誉会長から引き継いで以来理事を務めています。この両ビューロー理事の中から各5名が選出され、ICMP全体の理事会を構成しています。
昨年1月、この全体の理事会に欠員が生じ、朝妻会長が理事に選出されましたが、今回の改選に当たり、改めて全体の理事に選出されました。任期は2年。また、ICMPの会長には、フランス・ヴィット(オランダ)、副会長にはラルフ・ピアー(アメリカ)の各氏が選ばれました。
全体の理事にヨーロッパ、北アメリカ以外のMPAから選出されるのは日本が初めてですが、アジア地域における著作権保護水準の引き上げ、著作権保護期間の死後70年への延長などが、朝妻会長には期待されているものと見られます。
なお、MIDEM会期中、MPAは朝妻会長、堀一貴副会長、谷口元常務理事、大竹健国際委員会委員長が、ICMPのジェニー・ベッチャー事務総長らと協議を行い、著作権保護期間延長推進に協力してあたることを確認しました。