MPA、NMRC、音楽配信に関する各種フォームを統一化

原盤権利者・配信事業者相互のデータ処理の合理化を図る

MPAとNMRC(ネットワーク音楽著作権連絡協議会)は、音楽配信に関する各種フォームの統一化を行い、4月10日より頒布・運用を開始しました。

【今回発表する統一フォーム】
○MPA・NMRC統一フォーム

  1. 原盤印税計算書フォーマット(Ver.1.00)
    配信事業者が原盤権利者に提出する原盤印税の計算書の統一フォームです。
  2. メタデータ提供フォーマット(Ver.1.00)
    原盤権利者が配信事業者に提供する原盤のメタデータに関する統一フォームです。
  3. 音楽配信契約書フォーマット
    原盤権利者が配信事業者に対し、原盤を音楽配信に利用することを許諾するときの契約書の統一フォーム。次の2種類があります。

    ・Aタイプ「音楽配信契約書(携帯電話向け)」(Ver.1.00)
    携帯電話向けの音楽配信に関する利用許諾契約書で、対象原盤をあらかじめ特定して契約するときのフォームです。
    ・Bタイプ「音楽配信包括契約書(携帯電話向け)」(Ver.1.00)
    携帯電話向けの音楽配信に関する利用許諾契約書で、契約時には対象原盤を特定せず、契約期間中に随時特定していくときのフォームです。

【統一フォームの頒布方法】
頒布にあたっては、実務上の利便性を考慮し、印刷物として制作・販売は行わず、データで無償提供します。MPAホームページ内の専用サイトからダウンロードして利用することができます。
幅広い普及を目指すため、両団体会員社に限らず広く利用が可能ですが、事前にユーザー登録が必要です。ユーザー登録の詳細等はサイト上で確認できます。
今後も両団体は、必要に応じて各フォーマットのヴァージョンアップを行っていく予定です。

【フォーム統一化の背景】
2002年12月からサービスが開始された「着うた®」配信を契機として、原盤を用いた音楽配信ビジネスが急成長しています。
音楽配信の黎明期は、配信事業者に対して原盤利用を許諾する原盤権利者数も多くなく、原盤利用にかかる報告フォーマットはさほど大きな問題とはなっておりませんでした。しかし、現在では、原盤を用いた音楽配信ビジネスを行う配信事業者数およびサービスサイト数はもとより、原盤利用を許諾する原盤権利者数も飛躍的に増大しています。
その結果、原盤利用の実績報告についてみても、原盤権利者や配信事業者がそれぞれ独自に定める報告フォーマットが多数存在するなど、両者の実務担当者の報告・集計業務に過大な負担となっています。

【フォーム統一化までの経緯】
このような状況を放置することは、今後の音楽配信ビジネスの円滑化を阻害する要因となる可能性があることから、2006年にMPAからNMRCに対し、原盤利用報告フォーマットの標準化についての検討を申し入れ、これまで約2年にわたり両者間で検討を行ってきました。
その間、「音楽配信にかかる契約書」および「メタデータフォーマット」の標準化も検討課題として加えることとし、それぞれのスタディ・グループを中心に検討を重ね、2年後の昨年12月に、両団体において加盟する会員社を対象に、ほぼ形がまとまった各フォーマットについて経過報告を兼ねた説明会を開催し、その後、説明会出席者からの意見を取り入れ、さらに検討を続けた結果、「原盤印税計算書フォーマット」「メタデータ提供フォーマット」「音楽配信契約書フォーマット」の3種類が完成しました。