ICMPニュース vol.29 (2015年3月12日更新)

WIPO、国際協力の重要性強調

経済における知的財産の重要性に関する国際会議が、EUに加盟したラトヴィアの主催により、3月3日、首都リガで開かれた。参加国は、企業間競争の増大、経済成長と国際協力の促進等の観点から、知的財産権の保護と実践に関する当面の問題を議論した。
基調演説でWIPO総裁のFrancis Gurry氏は知的財産を守るための国際協力の重要性を強調した。「イノベーションの広がりとペースは、各国が協力する挑戦と機会をもたらしており、それによって技術的進歩が社会と経済成長両面での利益を守り続けることを確実にしていかなければならない。」

ソングライター公平法、米議会に再上程

ソングライター公平法が、3月4日、米国上下両院に再上程された。この立法措置は、ソングライターによりよい料率を与えるために著作権法の2つの項を修正することになる。このニュースに、全米音楽出版社協会理事長のDavid Israelite氏は、「自由市場において多くの財産権は価値を上げているが、ソングライターは作品の価値を下げられ、財産権を奪われている。著作権局の最近の報告によれば、ソングライターのロイヤルティ―を規定するのであれば、少なくとも適正市場価格に基づくべきだとされている。」とコメントしている。