年率15%成長
米市場調査会社 Ovumは、世界の音楽配信マーケットはサブスクリプションサービスの収入増により年率15%で拡大しており、2017年には$225億ドルに達すると予想されると発表した。
ロシア、WTO加盟
2012年8月22日、18年間の交渉を経てようやくロシアがWTOの156番目のメンバーになった。これはロシアの最大の貿易地域であるEUにとっても、またEUにとっては3番目の貿易国であるロシアにとっても、特別な意味を持つ。
1冊750ドル
米国作家ギルドは、グーグルに対して、同社がデジタル化プロジェクトの一環として複写、掲示したe‐book1冊につき$750を支払うよう連邦裁判所に提訴した。その理由は同社によるスキャンは米国著作権法で認められている「フェアユース」にはあてはまらないというものである。同社は現在までにハーバード大学、オックスフォード大学、スタンフォード大学を含む各図書館との2004年の合意に基づき2000万冊以上の書籍をスキャンしたといわれている。
アマゾンもクラウド・ライセンス契約
8月1日、アマゾンは4大メジャー・レコード会社及び音楽出版社、それに多数の独立系レコード会社とクラウド・ライセンス契約を締結したと発表。また、iTunesマッチに似たスキャンして音楽のマッチングができるサービスを追加する旨あわせて発表した。
スリー・ストライクで公聴会
ニュージーランド著作権裁判所は、同国のスリー・ストライク・ルールに違反して逮捕された最初の3ケースの公聴会を開始する。同法は1年前に発効したもので、最悪の場合は約9500ユーロの罰金が課せられる。
一方、ニュージーランドの商務大臣はIBPの著作権侵害に対して権利者が警告者を送付する際の費用は従来通りNZ$25のままとする旨提案した。地元権利者団体は金額の引き下げを求めていた。
レコード保護期間延長へ
独政府は、著作権保護期間に対するEU指令を実現するための改正案を提出した。EU指令はレコード録音の著作権保護期間を20年に延長すること、共同作品の著作者間の保護期間を調和させるものである。
HADOPI予算削減
フランス文化相がHADOPIの予算削減を要請する予定。コストがかかり過ぎであることが、その理由。
補償金制度が議論に
スペインのクリエイティヴ業界は、私的複製補償金制度を変更しようとする政府の提案を批判している。政府提案は補償金をクリエイティヴ業界への補助金に変更しようとするものであり、EUの著作権法に反し、クリエイティヴ作品市場にマイナスの影響を与えるものであると主張。
補償金対象を拡大へ
オランダ政府は私的複製補償金の対象となるメディアを拡大してハードディスク、MP3プレイヤー、携帯電話を対象に加える政府案を提出した。同提案はクリエイターはそれらのメディアを用いた複製による損害について必ずしも公平に補填されていないとする著作権者の主張にそったものである。
人事関係
- IFPI(国際レコード協会)は米国著作権事務所のDavid O.Corsonが、9月24日付でIFPIの全世界立法政策部の部長に就任すると発表。
- ファイル共有サイト「海賊ベイ」の共同創立者がカンボジアで逮捕されスウェーデンに強制送還される予定。
- Burt Bacharachとともに幾つものヒットソングを書いた作詞家Hal Davidが91歳で亡くなった他、映画The StingやThe way we wereの映画音楽を書いたMarvin Hamlischも86歳で亡くなった。(ご冥福をお祈りします)