成り立ちと歩み

一般社団法人日本音楽出版社協会(会長:稲葉 豊、略称:MPA)は、「内外の著作物の利用、開発を行う音楽出版社事業の健全な発達と音楽出版事業界全般の融和協調を図ることにより音楽の著作物の普及に努め、音楽文化の発展に寄与することを目的」(定款)に、1973年9月設立され、1980年文部科学省認可の社団法人となり、2010年10月に一般社団法人へ移行し、現在の名称に改称いたしました。

会員は、音楽出版社約350社。主要音楽出版社はほぼすべて網羅しており、日本の音楽出版業界を代表する唯一の団体です。また、会員の多くは、著作権者であると同時にレコード製作者(原盤制作者)であり、原盤制作者を代表する団体でもあります。

1973 日本音楽出版社協会(NOSK)と全日本音楽出版社連盟(JAMP)が合同し、音楽出版社協会(MPA)を設立
会員67社。初代理事長に浅香淳氏(音楽之友社)が就任
1974 「MPAレポート」創刊
第1回ビジネス・セミナー開催、以後毎年開催
1975 国際音楽産業見本市(MIDEM、フランス・カンヌ)に研修ツアー派遣開始
機関誌「MPA」創刊
1976 「著作権契約書統一フォーム」を作成、頒布開始
1978 国際ポピュラー音楽出版社連盟(IFPMP)設立に参加、理事に選出される
1980 第2代理事長に草野昌一氏(シンコー・ミュージック)が就任
文部省より社団法人認可(12月19日)
1982 「原盤供給契約書」を作成、頒布開始
MPA賞制定
1983 全米音楽出版社協会(NMPA)一行が来日、合同理事会等開催
1986 放送二次使用料及び貸与報酬に関する規程制定
1989 日本音楽事業者協会、音楽制作者連盟と日本音楽団体協議会(音団協) を設立
貸与報酬の再分配開始
NMPAとハワイで合同理事会開催
1990 「Sub-Publishing Agreement」(英文SP契約書)作成、頒布開始
私的録音録画問題対策協議会(録対協)結成に参加
1991 音楽著作権管理者養成講座開講
録対協講演会でエド・マーフィーNMPA理事長が来日、事務局を訪問
1992 MIDEMにジャパン・スタンド出展開始
第3代理事長(1998年から会長に変更)に渡邊美佐氏(渡辺音楽出版)が就任
1993 PRパンフレット「音楽出版社ってなんだろう」作成、配布開始
1994 第1回オリジナルソングコンテスト実施
1995 「CM使用承諾書(既成曲用)」を作成、頒布開始
1996 MIDEMアジア(香港)にMPAスタンド出展
1997 私的録音録画補償金に関する規程及び私的録音補償金分配規程制定
1998 私的録音補償金の再分配開始
1999 放送二次使用料の再分配開始
2000 NMPAとハワイで合同理事会開催
私的録画補償金分配規定制定
2001 MIDEMで国際音楽著作権ビジネス・セミナー開催開始「原盤供給契約書改訂版」作成、頒布開始
音団協として「音楽配信における原盤使用料率についての提案」を発表
原盤オンライン登録システム運用開始
「著作権契約書FCA/MPAフォーム」作成、頒布開始
2002 商業用レコードの二次使用料等、貸与報酬等、私的録音補償金分配細則の一部改定
コンテンツ海外流通促進機構設立に参加
2003 音団協で「ありがとう」キャンペーン実施
創立30周年記念インタビュー集「日本における音楽出版社の歩み」刊行
2004 第4代会長に朝妻一郎氏(フジパシフィック音楽出版)が就任
2005 MIDEMで、初めてJETROと共催でジャパン・スタンドを出展し、ライブ・イベント「ジャパン・ナイト」(第1回)を開催
ICMP総会で朝妻一郎会長が理事に選出される
NMPAと国際委員会開催、以後毎年開催
2006 JASRAC、MPAなどの呼びかけで、著作権保護期間延長を求める権利者団体17団体が初会合を開催(後の「著作権問題を考える創作者団体協議会」)
著作権問題を考える創作者団体協議会が記者会見を開き、「保護期間延長を求める共同声明」を発表
2007 著作権問題を考える創作者団体協議会、経済財政諮問会議などでの議論に対し、共同声明「デジタル・コンテンツ流通論は文化論を主軸に」発表
デジタル私的録画問題に関する権利者会議「コピーワンス問題と補償金制度に関する緊急声明」発表
2008 権利者団体87団体が「Culture First-はじめに文化ありき-」を旗印に文化振興、知的財産保護の推進を求めていくことを発表
韓国音楽出版社協会(KMPA)一行が来日、合同理事会を開催。
音楽CD需要拡大協力金(貸与報酬)の分配を開始
2009 ネットワーク音楽著作権連絡協議会(NMRC)と共同制作した携帯音楽配信向けの契約書等各種フォーマットの頒布開始
韓国語パンフレット「日本の音楽業界で成功するための条件と常識―日韓音楽ビジネス交流推進ハンドブック―」を、KMPAの協力を得て作成、発行
ミュージック・マターズ(香港)に参加、ツアーを派遣。パネル「PLUG INTO JAPAN -voices from front line-」開催
日本の音楽を海外に発信していくためのプロジェクト「Sync Music Japan」の発足を音団協代表者会議で決定
2010 第5代会長に谷口元氏(エイベックス・ミュージック・パブリッシング)が就任
一般社団法人に移行、協会名を一般社団法人日本音楽出版社協会に改称
2011 MPA勉強会「あの人に聞きたい」開始
「東日本大震災復興祭2011~こどもたちの未来のために~」を関係団体と開催
2012 ICMP総会で谷口元会長が理事に選出される
違法ダウンロードへの罰則規定導入を含む著作権法改正案成立、施行
TIMMで国際ビジネス・セミナーを開始
私的録画補償金管理協会(SARVH)が補償金の支払を求めて東芝を提訴していた訴訟で、最高裁がSARVHの上告不受理を決定。SARVHの請求を棄却した知財高裁判決が確定
2013 ICMPアジアパシフィック地域会議を開催
2014 第6代会長に桑波田景信氏(日音)が就任

2015 「貸与報酬等の新分配方法への移行について―新方式の仕組と登録方法―」説明会を開催
12th TIMMビジネスセミナーを開催
マイナンバー説明会を開催
新方式による貸与報酬の分配を開始
2016 著作権契約書改訂版の販売を開始
シンポジウム「新たな著作権管理団体の誕生によって変わること変わらないこと~イーライセンス/JRC事業統合の狙いと影響~」を開催
桑波田景信氏(日音)が会長に再任
13th TIMMビジネスセミナーを開催
「マイナンバー提供依頼書」サンプルを作成
音楽著作権管理者養成講座再履修制度を開始

2017 著作権契約書改訂版の販売を開始
ビジネス・セミナー「JASRACの昨日・今日・明日~管理団体の未来~」(講師:浅石道夫JASRAC理事長)を開催
14th TIMMビジネスセミナー「ブロックチェーン、データ活用で世界に広げる音楽ビジネス」(PROMICと共催)を開催
RIAJ、JASRAC、FMPJ、MPAの4団体でフィンガープリント技術による楽曲使用実績把握のための実証プロジェクトをスタート

2018 渡邊美佐名誉顧問がICMP Ralph Peer Ⅱ賞文化庁創立50周年記念表彰を受賞
原盤届オンラインシステムをリニューアル
桑波田景信氏(日音)が会長に再任

2019 朝妻一郎顧問が文化庁長官表彰を受賞
フィンガープリントプロジェクト連絡会にNexToneが加わり、JASRAC、RIAJ、FMPJ、MPAとあわせ5団体となる
渡邊美佐名誉顧問が2019年度文化功労者に選出
桑波田景信会長が文化庁長官表彰を受賞

2020 著作権契約書改訂版の販売を開始
朝妻一郎顧問が「旭日小綬章」を受章
第7代会長に稲葉豊氏(ユーズミュージック)が就任
桑波田景信アドバイザーが「藍綬褒章」を受章
2021 緊急事態宣言の延長に際して「無観客開催」要請の撤廃申し入れの声明文を表明
分配計算書のデジタルデータ提供開始
電気通信大学で令和3年度MPA&RIAJ合同寄附講座「AI時代のエンタテインメントビジネスと著作権」を開講
第18回東京国際ミュージック・マーケット(TIMM)でビジネス・セミナー「中国における著作権使用料の徴収について」を開催(共催:JMCE)
2022 稲葉豊氏(ユーズミュージック)が会長に再任
著作権契約書改訂版の販売を開始
電気通信大学で令和4年度MPA&RIAJ合同寄附講座「AI時代のエンタテインメントビジネスと著作権」を開講
第19回東京国際ミュージック・マーケット(19th TIMM)でビジネス・セミナー「海外での邦楽曲の利用(YouTube(Google))に係る著作権使用料の更なる徴収増加を目指して」を開催(共催:JMCE)
2023 文化庁主催「令和4年度著作権セミナー」に協力(主催:文化庁、協力:MPA)
第20回東京国際ミュージック・マーケット(20th TIMM)でビジネスセミナーを開催(共催:JMCE)
電気通信大学で令和5年度 MPA & RIAJ 合同寄附講座「AI時代のエンタテインメントビジネスと著作権」を開講
MPA50周年記念年末懇親会を開催
創立50周年記念書籍「MPA50thAnniversaryBook」を刊行
2024 稲葉豊氏(ユーズミュージック)が会長に再任